2006年6月15日(木)「しんぶん赤旗」
サラ金金利での首相発言
大門議員追及に
金融相が否定
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日本共産党の大門実紀史議員は十三日の参院財政金融委員会で、一部の報道で小泉首相が五月十八日の行政改革特別委員会で“サラ金の金利を引き下げるとヤミ金に流れる”と答弁したとされていることについて質問しました。
サラ金業界などは、この首相答弁をひきながら、金利を引き下げると中小サラ金がつぶれたり、貸し出せない人が増え、借りられない人がヤミ金に流れてしまうと主張しています。
大門氏は、小泉首相の答弁は、八〇年代当時の委員会での議論の様子をのべたにすぎず、首相の見解は「よく検討して、いい結果を出すことを期待している」というものだと指摘。
与謝野馨金融担当相は、「小泉さんは歴史的な体験の場面をのべた」とのべ、首相が“ヤミ金に流れる”といったとする主張を否定しました。
さらに与謝野金融相は、グレーゾーン金利(出資法の上限金利と利息制限法の上限金利の間の部分)をなくすのは金融懇談会の流れであり、与党でも大勢だと認識していると答弁しました。
また、後藤田正純金融担当政務官は、「金利を下げると業者が貸せなくなり、借りれない人が増える」という議論にたいし、ヤミ金を取り締まる必要をのべ、「貸さないという親切もある」と批判。「(サラ金が資金を得る)調達金利はゼロ金利になっているのに、(サラ金の)金利が下がらないのは疑問」とのべました。