2006年6月16日(金)「しんぶん赤旗」
盲教育に漢点字を
協議会が共産党に要請
盲教育に漢点字の導入をすすめる全国協議会の野島静代表らは十三日、国会を訪れ、日本共産党に「盲教育への点字の漢字(漢点字)の導入」を要請しました。井上哲士参院議員と藤森毅文教委員会責任者が応対し、懇談しました。
漢点字は部首の組み合わせで表す文字で、三十数年前から普及が始まり、すでに多くの点訳書もあります。しかし、盲学校などの教育カリキュラムに漢点字は含まれておらず、まだ広く普及はしていません。
野島代表は「普通教育の中に、漢字教育は義務づけられている。全盲児だけ漢字教育を受けられないのは、障害者への差別ではないか。パソコンでも点字の漢字が学べるようになり、教師の負担も減っている。全盲児にも漢点字を知らせ、学校教育の中で学ぶ機会を保障してほしい」と訴えました。井上議員は、「大切な問題であり、教育の権利が保障されるよう、党としても、今後、力を合わせてがんばりたい」と激励しました。