2006年6月21日(水)「しんぶん赤旗」
イラク・サマワの声
自衛隊は米占領軍と同じ
【カイロ=松本眞志】陸上自衛隊の部隊が七月にもイラク南部サマワから撤退する見通しになったことについて、現地の住民の声を聞きました。二年四カ月におよぶ米軍主導の占領軍の一翼を担ってきた自衛隊や日本政府に対する厳しい声が上がっています。
オム・アリさん(39)女性
自衛隊はサマワで何の役割も約束も果たさなかったし、ほとんど何もしませんでした。友人としての日本人は歓迎しますが、占領軍としてはまっぴらです。なぜなら、多くのイラク人は占領に反対だからです。占領軍は、米国の要求を実現するために私たちの国を奪いました。自衛隊もこれらの占領軍と同じです。日本政府に言いたい。私たちは平和を望み、日本が友好国であることを望んでいます。しかし、占領軍として存在するのなら、きっぱり拒否します。
アフメド・モフィドさん(22)男性
自衛隊は約束のほとんどを実行しませんでした。彼らはイラク人だけでも十分にできるような非常に簡単なことしかやりませんでした。電気の供給はとても大事な住民サービスですが、自衛隊はこの重要な問題を全く解決できませんでした。約束していた橋の建設もそうです。彼らの約束のほとんどがうそだったということです。日本の首相には、うそで塗り固められた約束ではなく、真の復興事業をやってほしかったのです。