2006年6月24日(土)「しんぶん赤旗」

真珠養殖貝が大量死

井上議員調査 漁協組合長ら訴え

三重・志摩


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(写真)アコヤガイ大量死被害の実態を竹内市長(右端)とともに聞く井上参院議員(右から2人目)=23日、三重・志摩市役所

 日本共産党の井上さとし参院議員は二十三日、真珠の養殖に使うアコヤガイが大量死している三重県志摩市で、山崎正孝・船越真珠養殖漁協組合長、三橋十九生・神明真珠養殖漁協組合長や、市の担当者から被害実態を聞き取り調査しました。

 調査には竹内千尋市長も同席。日本共産党からは、中野たけし参院三重選挙区候補、坂口洋志摩市議、岡田和夫南伊勢町議らが参加しました。

 志摩市の英虞湾や南伊勢町の五ケ所湾など志摩半島一帯は、養殖真珠の一大産地ですが、黒潮の流れの変化などで昨年末から海水温の低い状態が続いたために母貝のアコヤガイの四割近くが死んでおり、被害額は七つの真珠漁協合わせて十三億二千万円に上っています(五月末現在)。

 組合長らからは、今回の低水温がこれまでになく長期間だったために、被害がさらに拡大しそうなこと、長引く不況で業者の体力も弱っていることなどが訴えられ、特別融資の実施や、温度変化や病気に強い母貝をつくる研究への支援などが求められました。

 井上議員は、「地域産業を守るためには、被害が出たときにきちんと手当てができ、仕事に展望がもてるようにすることが大事。根本的な対策は国が力を発揮しなければならない」と話し、個々の要請事項について国に働きかけることを約束しました。


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