2006年6月26日(月)「しんぶん赤旗」

おばあちゃん「平和の旅」

反戦の声をホワイトハウスへ

“私たちが補聴器に”

最高齢は91歳


 【ワシントン=山崎伸治】米軍新兵募集センターで若者に代わって入隊を「志願」するなど、ユニークなイラク戦争反対運動を繰り広げてきた「おばあちゃんの平和旅団」が二十四日、ニューヨークから「平和の旅」を始めました。目指すは首都ワシントンのホワイトハウスです。


 「旅団」は五十九歳から最高齢九十一歳の女性ばかりの反戦グループ。昨年十月、ニューヨークのタイムズスクエアにある新兵募集センター前で抗議行動中に逮捕されましたが、四月末に裁判で無罪を勝ち取りました。

 「平和の旅」には十八人の旅団メンバーが参加します。出発点はもちろんタイムズスクエア。二十四日午前、十八人を見送ろうと支援する人たちが集まりました。

 最高齢のマリー・ラニヨンさんは「年をとれば、耳が遠くなって補聴器がいりますね。ワシントンのあのお方がいったいおいくつか存じませんが、確かに耳が遠いようなので、私たちが補聴器になってあげましょう」と、反戦世論に耳を傾けようとしないブッシュ大統領を皮肉りました。

 「平和の旅」はニューヨークを出発後、フィラデルフィアやボルティモアなどの都市に立ち寄り、ドーバーでは空軍基地を訪問する計画です。目的地・ワシントンのホワイトハウスには、七月四日の米独立記念日に到着する予定です。


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