2006年6月27日(火)「しんぶん赤旗」
憲法・平和・くらし…
中央大で市田書記局長
質問受け縦横に語る
「憲法、平和、くらし…これから日本はどうなる」―。東京・八王子市にある中央大学多摩キャンパスで二十六日、日本共産党の市田忠義書記局長を迎えた講演会が開かれ、学生ら百三十人が熱心に聞き入りました。
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主催の同大学生有志でつくる実行委員会は、事前に学生に「日本共産党に聞いてみたいこと」をアンケート。市田さんは、それにこたえる形で日本共産党とはどういう政党か、大企業、アメリカいいなり政治の実態とそれを打開する展望を縦横に語りました。
「苦労もあるが、喜びもある。最も生きがいのある人生です」と自らの入党の経緯を語り政治について話をすすめた市田さん。「格差社会をどう見るのか。頑張る人が報われるのはいいのでは?」という質問に「いくら頑張っても報われない人が大量に生まれたのが小泉『改革』です」とのべ、労働者の非正社員化などの格差と貧困の広がりが、自然現象ではなく、大企業・財界いいなりの自民党政治が引き起こしたものであることを詳しく解明。社会的連帯で反撃することの大事さを訴えました。
参加者からは「共産党は、小さいから力がない」という意見も。市田さんは教育基本法改悪法案の国会論戦で日本共産党が「愛国心通知表」の問題をとりあげ大きな世論になりつつあること、「サービス残業」問題で勝ち取ってきた成果などを詳しく語り、「大企業・財界いいなりの勢力は、共産党が一番力のある勢力だということを知っているから異常な攻撃をしている」と説明しました。
最後に女性参政権、独立国家の広がりなど、世紀をまたぐ人類発展の歴史にふれながら「真理は必ず多数派になる。そのスピードが早くなるようにお互い頑張りましょう」とのべました。
ビラをみて参加した文学部四年生の男性(22)は「規制緩和で自由に働き方を選べるようになるのでなく、企業が自由に解雇できるようになるという話は、その通りだと思う。市田さんが共産党にいろんな人がいるということをオーケストラに例えたのは、僕も吹奏楽をしているので、大変共感できた」と語っていました。
講演に先立ち、今春、同大を退職した金子貞吉名誉教授が話しました。