2006年6月28日(水)「しんぶん赤旗」
全関係者の招致こそ
日銀総裁問題で佐々木議員
衆委理懇
衆院財務金融委員会理事懇談会は二十七日、福井俊彦日銀総裁の金融資産保有状況の報告を受けて対応を協議しました。
与党側はこの資料提出をもって「一件落着としたい」と幕引きを図ろうとしました。
日本共産党の佐々木憲昭議員は、福井氏が一九九九年に村上ファンドへの出資金一千万円の運用を任せた投資事業組合が投資顧問業の登録をしておらず、一任勘定が認可されていない疑惑があると指摘。事業組合の契約書の資料提出を含め、引き続き村上ファンド問題の解明のため福井氏の参考人招致を求めました。
自民党理事が「解明のためというなら(同ファンドから秘書給与などを受けていた)民主党の松井孝治参院議員も呼ぶべきだ」とのべたのに対し、民主党理事は「筋違いな話だが、事態の究明上必要というなら参考人出席を拒むものではない」とのべ、前向きな姿勢を示しました。
佐々木氏は「関係者をすべて呼ぶべきだ。福井氏、松井氏に加え関係の深いオリックスの宮内義彦会長も参考人招致すべきだ」と主張し、自民、民主筆頭理事間で協議することになりました。