2006年6月30日(金)「しんぶん赤旗」
住民税増税「怒ってる」
小池氏ら訴え 署名次々
東京・巣鴨
「住民税大増税の中止を」。日本共産党消費税・庶民増税阻止闘争本部(本部長・小池晃参院議員)と同東京都委員会は二十九日午後、東京・巣鴨駅前で訴えました。
「そうそう、六月から住民税が増えました。年金が減ったのに…。その上、介護保険料も国民健康保険料も上がります。暮らしは深刻ですよ」。とげぬき地蔵に向かう途中に足を止めた男性(76)=東京都東久留米市在住=は署名に応じながらこう語りました。
街頭からは、小池氏をはじめ、水戸正男闘争本部副本部長、小竹ひろ子東京都議や儀武さとる前豊島区議が「所得税、住民税、消費税増税反対」「増税の怒りを日本共産党にたくしてほしい」と訴えました。次々と署名が集まりました。
「六月からの住民税増税に、全国で大きな怒りが巻き起こっている」と切り出した小池氏。「自民党、公明党が推し進めた年金課税強化が、今、高齢者に襲いかかっている」とのべ「高齢者の暮らしを壊す住民税の大増税、所得税、消費税増税の中止を求めるために力をあわせよう」と呼びかけました。
女性三人組が「住民税増税にみんな怒っているわよ」と声を掛けながら、駅構内に向かいました。
小池氏は「小泉『改革』で光の部分は、村上ファンドへの投資でもうけをあげた福井俊彦日銀総裁など、一握りの金持ちと大企業だけ。庶民には増税と社会保障改悪の痛みばかりだ」と、小泉「構造改革」を批判。「政府は『骨太の方針』の中で、社会保障の大改悪と消費税、庶民大増税をたくらんでいる。来年のいっせい選挙、参院選挙で、増税と社会保障改悪をたくらむ、自民党や公明党にきっぱりと審判を下そう」と訴えました。
埼玉県から、とげぬき地蔵にお参りにきた女性(64)は、「庶民の暮らしを切り捨てる政治に怒りを感じる。障害者自立支援法の影響で、負担が増えました。庶民いじめの一方で、アメリカと大企業、金持ちに大盤振る舞いの小泉政治はもうごめんです」と憤りました。
巣鴨駅の近所にすむ男性(77)は「住民税が二万四千円から六万六千円に増えた。これ以上の増税には反対」と署名に応じ、年金暮らしの男性(75)は「小泉『構造改革』は失敗だったんじゃないか。こんなやり方に反対する共産党が議席を増やしてほしい」と語りました。
住民税増税 自民、公明両党が与党の小泉内閣は、二〇〇四年度税制「改正」で所得税・住民税の老年者控除の廃止と公的年金等控除の縮小を決め、高齢者の年金にかかる税金を増税しました。〇五年度税制「改正」では、高齢者の住民税非課税限度額を廃止し、所得税・住民税の定率減税を半減しました。これらの増税策によって、今年六月から住民税が増税されています。