2006年7月4日(火)「しんぶん赤旗」
社会保障財源化を検討
骨太方針案 経財会議が了承
消費税増税に布石
政府の経済財政諮問会議(議長・小泉首相)は三日、「骨太の方針2006」に、社会保障の財源として消費税を明確に位置づけることを「検討する」とした文言を盛り込むことを了承しました。同方針は、七日に閣議決定される予定です。
「社会保障財源」を口実に、消費税増税に道を開こうとするものです。
また、同日の会合に示された「骨太の方針2006」(原案)は、歳出「改革」として、失業給付の国庫負担の「廃止を含む見直し」や生活保護の母子加算の「廃止を含めた見直し」、介護の「公的給付の内容・範囲及び介護報酬のあり方についての見直し」などの、社会保障改悪を盛り込んでいます。
これに先立ち、政府・与党は同日、財政・経済一体改革会議の実務者協議会で、消費税を社会保障の財源として検討することを盛り込んだ歳入「改革」の方針を決定しました。
与謝野馨経済財政担当相は、経済財政諮問会議後の記者会見で、「歳出・歳入一体改革」については、自民、公明両党と文言の調整が済んだと強調しました。