2006年7月4日(火)「しんぶん赤旗」
茨城・百里基地
米機訓練 年1000回にも
塩川議員会見 騒音さらにひどく
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在日米軍の再編に伴い茨城県小美玉市の航空自衛隊百里基地が米軍機の訓練移転先になっている問題で、防衛施設庁は同基地で新たに増える米軍機訓練飛行回数について最大年約千回と試算していることが三日分かりました。同基地を視察した日本共産党の塩川鉄也衆院議員が県庁での記者会見で明らかにしたもの。
塩川氏が入手した同庁の資料(騒音状況の試算)によると、訓練期間中の飛行回数は、午前と午後の訓練で離着陸を各一回、着陸時に「慣熟飛行」を一回行うものとし、「一機、一日当たり五回離着陸するものと仮定」と明記しています。米軍機の規模が一〜五機の「タイプ1」と称される訓練の場合、訓練期間を十四日間とし、飛行回数(離着陸数)は三百五十回と試算しています。
さらに規模が五〜十二機の「タイプ2」の場合は十日間の訓練と想定。これに準備・撤収期間(二日、一日一回)を含めて六百二十四回と試算しています。
「タイプ1」と「タイプ2」を合わせた年間の訓練回数は九百七十四回にのぼり、同庁も同資料で「最大で千回程度」としています。
会見で塩川氏は「騒音は今も深刻なのに、基地周辺住民はもとより県民に新たな負担を強いるものだ。実際の飛行回数はこれにとどまらない。日本の航空法の適用を受けない米軍機の訓練は重大事故につながりかねない」と指摘しました。会見には紙智子参院議員、大内くみ子、山中たい子両県議が同席しました。