2006年7月6日(木)「しんぶん赤旗」

事故続発の再処理工場

重要機能 下請け任せ

六ケ所村 党国会議員団調査で判明


 日本共産党国会議員団原発・エネルギー問題委員会の吉井英勝、塩川鉄也、高橋千鶴子各衆院議員と紙智子参院議員らの調査団は五日、青森県六ケ所村にある使用済み核燃料再処理工場(日本原燃)を視察し、連続して発生している作業員の被ばく事故や放射性物質の漏えい事故について調査しました。原燃の川井吉彦副社長らが応対しました。

 調査のなかで、再処理工場の重要な機能を担う分析建屋の仕事が、下請けまかせになっている実態が明らかになりました。作業員は二十四時間、三交代勤務であることもわかりました。

 原燃の説明によると、五月と六月に分析建屋で起きた作業員の被ばく事故は、いずれも同一の下請け会社の作業員です。分析建屋では、原燃社員と下請け会社の作業員が「一緒に作業していた」(川井副社長)といいます。

 塩川議員が「指揮・命令系統はどうなっているのか」とただしても、原燃側から明確な回答はありませんでした。

 調査団は分析建屋など事故現場の視察を求めていましたが、原燃は立ち入りを拒否。吉井議員は「国民的な監視の目こそ安全を守り、軍事利用を許さない保証だ」と、原燃の対応を批判しました。

 調査団には、諏訪益一(ますいち)党青森県議、斉藤信(しん)党岩手県議が参加しました。


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