2006年7月15日(土)「しんぶん赤旗」
偽装請負の実態調査
光洋シーリングに党議員団
徳島
日本共産党国会議員団(塩川鉄也衆院議員、仁比聡平参院議員)は十三、十四の両日、トヨタ自動車の孫会社・光洋シーリングテクノ(徳島県藍住町)の偽装請負問題で実態調査を実施しました。徳島県議団(山田豊団長)ら地元四議員も同行しました。
請負労働といいながら違法な派遣労働を長年続けていたとして、同社で働く請負労働者が直接雇用を求めている問題。一行は、テクノで働くJMIU(全日本金属情報機器労組)加盟の正規及び非正規(請負)労働者から実態を聞きました。
労働者からは「まったく同じ働き方なのに、正社員は給料が上がる一方で、われわれはどんなにまじめに働いても給料が変わらない」「いつ首になるか分からない」との声が寄せられました。
テクノの聞き取りでは、竹内嘉貞常務取締役らに徳島労働局からの指導に対する対応について質問。労働局では、二月二十一日に同局がテクノに対して行った是正指導の内容と、その後の対応について聴取。その上で直接雇用に向けての徹底指導を要求しました。
塩川氏は「請負労働者をめぐる職場の実態と是正指導に従っているという会社のいい分に大きな乖離(かいり)があると感じた。『ものづくり』の現場に派遣はふさわしくない。偽装請負の是正と直接雇用を求めるテクノのたたかいは、全国的な意義あるものです。党として、国政でも県政でも全力で改善を求めていきたい」と話しました。