2006年8月1日(火)「しんぶん赤旗」

志位委員長

米艦載機移転反対で懇談

廿日市・大竹両市長、宮島大聖院座主と


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 山口県岩国市での演説会に先立ち、日本共産党の志位和夫委員長は三十一日、広島県側で米艦載機部隊移転に反対している、宮島・大聖院の吉田正裕座主(ざす)、廿日市市の山下三郎市長、大竹市の入山欣郎市長と懇談しました。春名なおあき参院比例候補、中林よし子衆院比例中国ブロック候補が同席しました。

 千二百年の歴史を持つ大聖院(廿日市市)を訪れた志位委員長は「初めて宮島を訪れました」と語ると、吉田座主は「宮島が世界文化遺産になったのは、厳島神社だけでなく、山々、原始林、海が一体となった調和があればこそなんです」と、移転反対の立場をのべました。

 志位委員長が、防衛施設庁公表の飛行ルートが宮島を避けるように設定されていることについて「米軍が決められたルートを守ったためしはありません」とのべると、吉田座主も「修行僧たちがよく米軍機を見ますが、コースもばらばら。騒音も耳につくようになりました」と応じました。

 志位委員長は「千二百年間守られてきた、この島を台無しにさせるわけにはいきません。ともに手を合わせて頑張りましょう」と語りました。

 廿日市市・山下市長との懇談では、志位委員長が「艦載機がもたらす危険の告発とともに、『世界遺産・宮島を守れ』という視点は大事ですね」と語ると、山下市長は「先の戦争でも奈良や京都は無傷で残った。それなのになぜ、いま宮島を守れないのか。そのことを私は声を大にして言っているんです」と語りました。

 山下市長は「住民の安全、安心を守るのは首長の責任です」と答え、志位委員長は「ぜひ、周辺自治体とともに頑張っていただきたい」とエールを送りました。

 大竹市・入山市長は「大竹市では阿多田島が飛行直下に当たります。艦載機の移転問題は生活に直結した問題。阿多田島の説明会では、厚木と比べて人口が少なく影響が小さいとする、国の説明に反発が寄せられました。私は市民一人ひとりの思いを大事にしたい」と語りました。

 志位委員長は「いまの市長の発言にこそ、自治体の本来の姿があると思います。住民の安全を守るという自治体の姿勢を貫いて頑張ってください」と応じました。


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