2006年8月9日(水)「しんぶん赤旗」
日赤長崎原爆病院など訪問
党議員が被爆者見舞う
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原水爆禁止二〇〇六年世界大会・長崎に参加している日本共産党代表団は八日、長崎市茂里町の日赤長崎原爆病院と、恵の丘長崎原爆ホーム(同市三ツ山町)を訪れて被爆者を見舞い、関係者と懇談しました。仁比聡平参院議員、春名なおあき前衆院議員(参院比例候補)、ふちせ栄子県国会議員団事務所長(参院選挙区候補)、堀江ひとみ長崎市議、中田晋介県議が参加しました。
原爆病院では、近藤和彦院長が被爆者医療の現状を説明。「医療保険の見直しが受診抑制につながるのではと心配している」とのべ、ともに病室の被爆者を見舞いました。
二十一歳のとき被爆し、爆心地に近い城山を歩きまわったという男性の入院患者(82)は、代表団の花束を笑顔で受け取り「もっと平和な世の中になってほしい。いまも核兵器がなくならないのは悲しく情けない。もっと人間らしい政治をお願いします」と訴えました。
恵の丘原爆ホーム(堤房代施設長)では、約百二十人の被爆者らが「恵の丘のうた」で出迎えました。入園中の藤田ヤスさん(91)は「水を求めて浦上川で重なり合っていたあの姿が、まぶたから消えることはありません」と被爆当時の悲惨な光景を振り返り、「戦争に巻き込まれないよう一同で力をあわせます」とお礼と感謝の言葉をのべました。