2006年8月10日(木)「しんぶん赤旗」

靖国参拝をやめよ

党都議団が石原知事に要請


 日本共産党東京都議団は九日、石原慎太郎都知事に靖国神社参拝を中止するよう申し入れました。石原知事は記者会見(七月二十一日)で、十五日の終戦記念日に靖国神社に参拝することを明らかにしています。

 申し入れ書は、靖国神社について、日本の侵略戦争が「正義のため、アジア解放のための正しい戦争」だったという戦争観を日本中に広げる宣伝センターの役割を果たしているとし、「侵略戦争の反省の上にたった戦後日本の出発点、原点を根本から否定するもの」と指摘。国内ではマスコミ各紙が小泉首相の参拝を批判し、世論調査でも反対が六割に達していること、国際的にもアジア諸国はもちろん、アメリカからも批判の声が広がっていることを強調しています。

 また、東京は十万人の死者を出したといわれる東京大空襲など、甚大な被害を受けた経験をもっていると指摘。「都民の代表である都知事が、この過去の痛切な反省に立つことなく、かつての日本の植民地支配を美化するなど侵略戦争正当化の先頭に立ち、靖国神社の参拝を強行することは、断じて許されない」と批判し、参拝をやめるよう求めています。

 知事本局の河島均次長は「知事に伝えます」と答えました。

 申し入れには、吉田信夫、曽根はじめ、清水ひで子、松村友昭、古館和憲、小竹ひろ子の各都議が参加しました。


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