2006年8月16日(水)「しんぶん赤旗」
国際公約やぶる
都内でシンポ
○…都内で開かれたシンポジウム「8・15フォーラム靖国問題と平和憲法」(日本科学者会議平和問題研究委員会と人類共同社会研究会の共催)。
元日本兵として中国で従軍経験をもつ小山一郎さん(86)は「国民や、アジア・欧米からの反対をおしきって、参拝にいったことは許せない。首相は、公約を守るというが、日中友好や戦争への反省は、(政府として)大事な国際公約ではなかったのか。憲法という日本として世界に約束したもっと大事な公約を平気でやぶっておいて、何が『公約を守る』か」と批判します。
「戦死遺族は何を考えた」をテーマに報告した東京平和遺族会の田中正男事務局長は「小泉首相が靖国参拝を強行したのは憲法改悪のねらいがあるからだ。国民の声を無視して、侵略戦争の責任者を追悼することの愚かさを知るべきだ」と怒ります。
立正大学教授の金子勝・人類共同社会研究会代表が「戦争の教訓と平和憲法の価値」をテーマに報告しました。
「参拝望まぬ」
遺族ら行進
〇…「遺族は参拝を望まないぞ」「戦争をたたえる神社を参拝するな」「アジアの声を聞け」―。靖国神社周辺でくり返される唱和。小泉首相の靖国神社参拝に抗議する平和行進です。これに先立ち、三百人を超える遺族らは都内で集会を開き、抗議声明を発表しました。
集会では、九州大学名誉教授の横田耕一さんが「憲法から靖国問題を考える」と題して講演しました。