2006年8月18日(金)「しんぶん赤旗」
靖国の戦争正当化変わらず
A級戦犯分祀で 韓国・大統領官邸
韓国大統領官邸の鄭泰浩スポークスマンは十七日、靖国神社がA級戦犯を分祀(ぶんし)しても日本の政治指導者の参拝は認められないと語りました。韓国各メディアによると、鄭氏は「靖国神社にある戦争博物館である遊就館がそのまま存在し、侵略戦争を正当化する日本の政治指導者の歴史観も変わっていない」と指摘しました。
鄭氏は「日本でA級戦犯の分祀が論議されており、これが韓国内のメディアで報道され、まるでA級戦犯が分祀されれば問題が解決されるかのようになっているが、(韓国政府の)公式の立場はそうではない」と強調しました。
また、靖国神社が「第二次世界大戦以外にも、日本帝国主義の侵略戦争、特に韓国併合の過程にかかわった人物をあがめている」と指摘。「一方で(侵略戦争に動員された)二万一千人に達する韓国人犠牲者が合祀(ごうし)されているが、これは国民情緒、感情から容認できない」と批判しました。