2006年8月22日(火)「しんぶん赤旗」
共産党HPの負担増シミュレーション
アクセス2万4千件に
開設1カ月
「一カ月分の給料がなくなる」「冗談じゃない」――日本共産党のホームページ(HP)に開設している「負担増シミュレーション」へのアクセスが一カ月で二万四千件を超えました。
同シミュレーションは七月二十一日に開設。「正社員」「アルバイト」「高齢者」の三コースあり、年収、年齢、家族構成などを入力すると、一瞬にして負担増額が表示されます。負担増額は(1)小泉自民・公明内閣がすでに実施を決めている定率減税の全廃などによる二〇〇八年時点の負担増額(〇五年と比較)(2)給与所得控除半減などの「サラリーマン増税」が実施された場合の負担増額(3)消費税が10%に引き上げられた場合の負担増額―です。
時事通信社が同シミュレーションを紹介するニュースを配信し、北海道新聞、日刊ゲンダイが報道するなど、話題となり、アクセス件数は急速に伸びました。
感想では、「とんでもない数字が出て、夫婦でビックリ」(正社員)など負担増額の大きさに驚く声が多数。大負担増を決め、今後も計画している自民・公明政治への怒りが強く、「(税金が)米軍と大企業などにまわっていくのが、みえみえだから、余計に腹が立つ」(正社員)などの声が目立ちました。「政治を変えなければ」(高齢者)、「共産党よもっと強くなれ」(正社員)との声も寄せられています。
・負担増シミュレーション共産党HP 負担増試算への感想
2カ月分の給料が/子ども産めない/自民・公明許せない
日本共産党のホームページに開設されている「負担増シミュレーション」で試算した人の感想がひきつづき寄せられています。その一部を紹介します。
正社員
「ありえない! 何かの間違いだと思いたいけど、これが現実なのでしょうか。自民党には一日も早く退場してもらいたい。共産党よもっと強くなれ」
「ほぼ一カ月分の給料がなくなる計算です。ひどい!」
「二カ月分の給料が!! 冗談じゃない。これがまともにつかわれず、米軍と大企業などにまわっていくのが、みえみえだから、余計に腹が立つ。こんな政府にはレッドカードを突きつけよう」
「こんなに理不尽な政治がまかりとおっていることが不思議でなりません。これらの増税も、もとをただせば自民党や官僚たちの失政、無駄遣いの尻ぬぐいにすぎないと思うと、心の底から怒りがわいてきます」
「うーん、給料も上がらないし、負担が増え続けるのであれば、結婚も子どももできないですね」
「大大大増税です。ホントに計算があっているのでしょうか。信じられません。ただただ腹が立つだけです。許せん!」
「三十一万円の増税ってなに! 一カ月の給料よりはるかに多いお金が消えてしまう。それで、生活が良くなればまだしも、米国や財界の好きに使える金を用意してあげるなんて、ホントむかつきます。政治を良くしないと!」
「とんでもない数字が出て、夫婦でビックリしました。血と汗を大企業とアメリカに搾り取られるようです」
「改めてびっくりです。二十六歳ですが、夫婦で十五万円以上の負担増とは! 子どもをつくりたいと思っていますが、金銭的にも不安で、踏み切れません。米軍移転費用、大企業の減税には手をつけずに、これとは。少子化対策が、きいてあきれます」
「いまさらながら、自民、公明政治を許せない」
「共働きで子どもが小さいので、保育料の負担が重く、正直かつかつの生活。先日やっともらえた賞与(一・五カ月分)が丸々ふっとぶような増税なんて! ほんまに、子どもなんて産むな、育てるなといってるのといっしょです。絶対に許されへん! 共産党もっとがんばって!」
アルバイト
「年収百三十万円です。消費税の負担増が四万五千円というのには驚きました。交際費などの『不要不急』なものを削るしかなさそうですね。税金のせいで、遊ぶことすらできないなんて悲しいです」
「怒り心頭に発しました。来年は二十歳になっているので、選挙で共産党の一層の躍進を応援したいと思いました」
「東京都在住の二十五歳です。現在、私立系専門学校入学準備中です。そのため、アルバイトで生活をしています。試算結果をみて、もうウンザリです。ただでさえ、私立校は年間学費が百八十万円強と高額なのに。何だか悲しくなります」
高齢者
「え? うそっ! こんなに増税になるとは思っていませんでした」
「先行き、どうなるのか。やっていけるのか、不安」
「四月で七十歳になりました。医療費の自己負担が一割になり、従来の三分の一になって喜んでいたところ、十月から三割負担(九月三十日までは二割負担)になるという通知がきました。収入が増えていないまま三割負担になるということに納得がいきません」
「平成十七年(二〇〇五年)と比べ、夫の住民税が五千円から二万円に四倍あがりました。収入が増えないのに、控除がなくなり課税額が増えて、まわりの人も何倍と増税が襲っています。私はなぜ老年者控除をゼロにしたのか、その理由を分からせてほしい。公的年金等の縮小もしかり。お金がないといっても、アメリカの軍隊のグアム移転などのために日本が負担させられるなんて許せません」
「私は七十歳、年金生活者です。試算したら、税金の負担増は二十一万九千円と出ました。老年者控除の廃止は大きいです。米軍が沖縄からグアムにいく、だから一戸八千万円の住宅をつくる。こんなムダをやめて、減税や福祉に回してほしい」
「耐え難い負担増です。(1)税の累進性を強化し富めるものに増税(2)軍事費、公共事業等の無駄な歳出を削減。これにより、弱者への負担を軽減してほしい」
「十六歳から働きながら、高校、大学と学び、以来三十四年間ずっと働き続け、親の介護も終わって、ようやく年金で少し余裕のある自分のための生活ができるとなったとたんに、増税、医療負担増…」
「自公民は無力な人々に増税し、政党助成金や力ある経済界や米軍につぎ込むな」