2006年8月23日(水)「しんぶん赤旗」
インド紙 靖国参拝を批判
軍国日本の過去を不快に思わぬ首相
【ニューデリー=豊田栄光】インドの英字紙ヒンズー二十一日付は「靖国トラブルは続く」との社説を掲載し、小泉純一郎首相の参拝を批判しました。
社説は「靖国は戦争記念建造物ではない。神道帝国主義の神社で、日本軍国ファシズムを駆り立て、アジア大陸と太平洋の島々に再び戦争をもたらした。また“修正主義者”の歴史博物館という特色も兼ね備えている」と指摘しています。
そのような神社に小泉首相が参拝することは、「首相が自国の軍国主義ファシズムの過去に不快感を抱いていないという合図を送ることである」と述べています。
また、A級戦犯の分祀(ぶんし)で問題解決されると主張する人々について、問われているのは戦後の国際秩序の根幹にかかわる重大問題だとして、次のように批判しています。
「彼らは(以下の)視点を理解していないように思える。それは、戦後日本が正当なメンバーとして国際社会に再び受け入れられた土台には、帝国主義的侵略を永久に放棄した主張がある。靖国がその侵略を激励するイデオロギーを持つ記念建造物として残る限り、問題は存続する。これは現代世界にとってどうでもよい問題ではない」