2006年8月26日(土)「しんぶん赤旗」
介護保険料
重い負担に“一揆”
1100人が不服審査請求 大阪
大阪・介護保険料に怒る一揆の会(宮崎守正代表)は二十五日、府庁内で大阪府介護保険審査会に保険料の集団不服審査請求を行い、個人や団体・地域の代表ら六十人が四百人分の請求書を提出しました。
介護保険料の改定で大阪では平均35%もの大幅引き上げとなっています。請求は堺市で三百三十三人、松原市で百四十六人など各自治体に提出されているものを含め千百十六人になりました。
この日の集団請求に参加した大阪市の男性(72)は声をあららげて「保険料は重く命は軽く、貧困層は二重三重の苦しみだ。年寄りに早く死ねというのか」と話します。
二十一人分の請求書を持って貝塚市から参加した男性(71)は、「低所得者は早く死ねということか。介護事業に営利企業が参入し、不正に支払われた介護報酬が全国で何十億円といわれている。ムダづかいをしておきながら高齢者から介護保険料を強制的にとりたてるのは納得できない」と話していました。
提出前の集会で宮崎代表、日本共産党府議団の阿部誠行幹事長があいさつ。「街頭での宣伝で三人が不服審査請求書を書いた」(堺市)、「ビラを見て一揆の会に入りたいと電話がかかってきた」(生活と健康を守る会)など怒りがうずまいていることが報告されました。
同会では九月十四日にも第二次集団不服審査請求を行います。集団不服審査請求は今年で六回目。毎年一千人前後が請求してきました。