2006年8月29日(火)「しんぶん赤旗」
民主・社民の選挙協力協議
国民の前に説明できない
市田書記局長が感想
日本共産党の市田忠義書記局長は二十八日の記者会見で、民主、社民両党幹事長間で来夏の参院選の選挙協力が協議されたことにふれ、「憲法、教育基本法については両党の間に根本的隔たりがあるように思う。そういう問題について国民の前にどう説明がされるのか大きな疑問をもった」と感想をのべました。
市田氏は、民主党が自民党とともに憲法改定を求め、教育基本法改悪では「自民党顔負けの右寄りの対案を出している」と指摘しました。
そのうえで、「憲法を変える政党と憲法を守ろうという政党が選挙協力する。また、いまの教育基本法の精神を実践してこなかったことが教育の荒廃をよんでいるという立場の党と、教育基本法が教育の諸悪の根源だから変えるべきだといっている党が数合わせで、とりあえず自民党でなければいいというので力を合わすということになればどうなるか。国民の前にそうしたことをきちんと説明ができない選挙協力関係というのは、有権者にたいして無責任だ」とのべました。