2006年8月31日(木)「しんぶん赤旗」
領土問題 解決早く
北方領土返還要求大会
紙議員が参加
北海道や東北六県など四十七団体で構成する実行委員会は三十日、「2006北方領土返還要求北海道・東北国民大会」を札幌市中央区のかでるホールで開きました。元島民や関係団体、政府と各政党の代表ら六百人が参加。領土問題の早期解決、漁船銃撃・拿捕(だほ)事件再発防止への思いを語り合いました。
外務大臣代理の山中外務政務官があいさつ中、漁船乗組員二人の解放の知らせが入り、会場には大きな安どの拍手が起こりました。
大会長の高橋はるみ北海道知事は「悲劇を二度と繰り返さないためには領土問題を解決するほかない」とあいさつ。
元国後島民の岡田省一氏は「元島民の平均年齢は七十三歳を超えている。早急に政治決着を図るべきだ」と述べました。
大会は「領土問題について具体的な進展が図られることを強く期待する」との大会決議、漁船銃撃・拿捕事件でロシア政府に対する厳重な抗議、拘束されている乗組員の解放、安全操業の確保などを政府に求める特別決議を採択しました。
日本共産党を代表して大会に参加した紙智子参院議員は「銃撃事件は領土問題の未解決がもたらしたものです。日本共産党は全千島の返還を求めています。ロシアを含めて国際社会に通用する筋が通った議論に、引き続き粘り強く取り組んでいく。国会でも領土問題を根本から議論していきたい」と話しています。