2006年9月1日(金)「しんぶん赤旗」
F15照明弾誤射に抗議
赤嶺議員ら 原因の公表求める
沖縄
米空軍嘉手納基地(沖縄県)所属のF15戦闘機が同基地に着陸する直前、訓練用の照明弾を誤射し、国道58号線沿いの米陸軍貯油施設内に落下させた問題で、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、嘉陽宗儀県議は三十一日、外務省沖縄事務所、那覇防衛施設局を相次いで訪ね、事故に厳しく抗議するともに、事故原因の公表、嘉手納基地の縮小・撤去を求めました。
赤嶺議員は、事故機が誤射事故の数時間後に飛行を再開したことについて、日米安保を認める日本政府の立場からしても、同種の事故が過去三回も繰り返されていることを重視し、「まずは飛行を中止させて、県民に納得のいく説明をすべきだと主張すべきではないか」と追及しました。
那覇防衛施設局の佐藤勉局長は「もう少しは配慮すべきだった」としたものの、「(今回の誤射は)人為的ミスで機体の構造上の問題ではないと米軍が判断したのではないか」とのべ、米軍の立場を擁護しました。
赤嶺議員は「このような日本政府の姿勢が、米軍の事件・事故を助長しているのではないか」と強く批判し、あらためて嘉手納基地での米軍機の演習・訓練の中止を要求しました。