2006年9月2日(土)「しんぶん赤旗」
小泉悪政に拍車かける
自民総裁候補 市田書記局長が感想
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日本共産党の市田忠義書記局長は一日夕、自民党総裁選に安倍晋三官房長官が出馬表明したことについて国会内で感想を問われ、「(麻生太郎外相、谷垣禎一財務相と)総裁選候補者が出そろったが、三人とも小泉内閣の現閣僚だ。小泉内閣は国民の暮らしと外交を壊してきたが、三人ともその反省がないどころか、格差と貧困を拡大させた『構造改革』の継続、憲法、教育基本法の改悪を公約に掲げている。小泉内閣の悪政にいっそう拍車をかけるものになる」と批判しました。
また靖国問題でも、ニュアンスの違いがあるだけで、「過去の侵略戦争と植民地支配への反省のうえにたって『やめるべきだ』と主張している候補は誰もいない。これでは平和・友好をめざす対アジア外交の前進はない」と指摘し、日本共産党として自民党政治に正面からたたかっていく決意を表明しました。
安倍氏の政権公約について問われて、市田氏は「安倍氏のこの間の発言や著書を含め、軽さと危うさとを感じる。安倍氏は憲法前文を『連合国への詫(わ)び証文だ』とか、『自虐史観を改める必要がある』とか言っているが、戦後世界の出発点、日本の出発点を『自虐だ』といって、先の大戦が侵略戦争だったことを否定するような発言はたいへん危ない感じがする」と述べました。