2006年9月6日(水)「しんぶん赤旗」
志位氏
西大門刑務所歴史館館長と交流
戦前の「赤旗」を手渡す
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【ソウル=中村圭吾】日本共産党の志位和夫委員長は五日、ソウル市内の西大門刑務所歴史館を見学後、朴慶穆(パク・ギョンモク)館長と交流しました。
志位氏は、朴館長に感謝を述べるとともに、日本と韓国の連帯の歴史を示す「歴史的な史料」として日本共産党が戦前に発行した機関紙「赤旗(せっき)」(一九三一年三月一日付、三二年三月二日付)のコピーを手渡しました。
志位氏が手渡した当時の「赤旗」は、ガリ版刷りのもので、三・一独立運動記念日にあたり、朝鮮の独立運動への連帯を訴える論文がびっしりと掲載されています。
志位氏は、「朝鮮・台湾・中国の植民地および半植民地民族の完全なる解放」と書かれた記事の内容を紹介。「三一年、三二年というのは、戦前、日本共産党がもっとも影響力を持っていた時期です。日本にも朝鮮独立のたたかいに連帯する勢力があったことを知っていただければと思ってお持ちしました」と語りました。
朴館長は、戦前の「赤旗」をじっくり見ながら、「日本と中国、台湾、韓国が力を合わせて日帝を打倒しようという内容ですね。大事に保管いたします」と答えました。
志位氏が、「日本共産党は、これまでさまざまな事情で韓国との交流ができませんでしたが、こういう歴史をもつ政党として、両国の友好の絆(きずな)を強める役割をはたしたい」と述べると、朴館長は、「韓国にも分断とイデオロギー対立という問題があったが、これからは日本共産党ともお互いに交流したい」と応じ、二人はがっちりと握手を交わしました。