2006年9月29日(金)「しんぶん赤旗」

安倍政権

危険だが基盤はもろい

志位委員長が会見


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(写真)記者会見する志位和夫委員長=28日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は二十八日、国会内での記者会見で、安倍内閣の支持率が六―七割になった感想を問われ、「小泉前政権の発足時に比べると低い。あのときに起こった熱気、旋風は、今度の政権からは感じられない」とのべるとともに、「たいへん幅が狭く、奥行きのない内閣だ」と指摘しました。

 志位氏は「かつての自民党は保守なりに多様な流れが包含され、自民党なりの一つの幅があり奥行きを持っていた。ある人が失敗すれば、別の人が出てきて政権を維持するという、“振り子の原理”がそれなりに働いていたが、今回の総裁選では雪崩を打つように安倍氏支持に傾いた」と振り返りました。

 そのうえで、安倍内閣が改憲右翼団体・日本会議のメンバーや教育基本法改悪で旗振り役を務めていた人物など、安倍氏の「仲良しクラブ」によって占められていることを示し、「安倍内閣は、安倍氏一色で固められた内閣であり、これがだめになったら、自民党にとって後がない。これまでの自民党政治にあった保守なりの幅や奥行きを感じさせない」と強調。憲法・教育基本法改悪を全面的に推進する立場を示している安倍政権の危険性とともに、「強いように見えても基盤の脆弱(ぜいじゃく)さ、もろさも見ながら、打ち破っていく論戦とたたかいを大いにやっていきたい」とのべました。

 志位氏は、政府の教育基本法改悪法案の成立阻止で野党が一致していることはたいへんに重要だとして、「この確認を幹事長会談や党首会談で行うことは意義があることだと思う」とのべました。


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