2006年10月9日(月)「しんぶん赤旗」
「靖国」の「適切処理を」
日中首脳会談 中国首相が強調
【北京=菊池敏也】中国国営新華社通信は、中国の温家宝首相が八日、安倍首相との会談で「中日関係の長期の安定的で健全な発展を維持するには、両国の共通認識に従い、靖国神社の問題を適切に処理し、両国関係に与える政治的障害を排除しなければならない」と強調したと報じました。
新華社によると温首相は、「この五年間、日本のごく一部の指導者が第二次世界大戦のA級戦犯をまつる靖国神社の参拝を続け、中国人民の感情を極めて大きく傷つけ、中日関係を苦境に陥れた」と指摘。「われわれが『歴史をかがみとし、未来に目を向ける』ことを提起するのは、あの歴史を直視し、歴史の教訓をくみ取ることを踏まえて未来を開くためである」と述べました。