2006年10月9日(月)「しんぶん赤旗」

「拉致問題解決は一貫した立場」

自民・中川氏の攻撃に

小池氏が抗議


 自民党の中川昭一政調会長は八日のNHK「日曜討論」で「(安倍首相の)過去の行動についてどうこう言うが、(北朝鮮の)拉致問題で共産党や当時の社会党がどういう行動をとってきたのか」と筋違いの攻撃を行いました。

 日本共産党の小池晃政策委員長は「拉致問題について国会で一番最初に質問したのは日本共産党の議員だ」(一九八八年三月の橋本敦参院議員の質問)と反論。「その後も一貫している。でたらめなことは言わないでいただきたい」と厳しく抗議しました。

 また、橋本質問で当時の国家公安委員長が、北朝鮮による拉致の疑いがあると初めて認めたことを紹介。中川氏も「それは知っています」と認めざるを得ませんでした。

 小池氏が指摘したように、日本共産党はその後も拉致問題の解決にむけて質問を積み重ね、重要な提案を行ってきました。一九九九年には不破哲三委員長(当時)が二回にわたって、「拉致問題などいくつかの紛争問題」を交渉によって解決すべきだとして、北朝鮮との間に政府間交渉のルートを開くべきだと提案。日朝国交正常化交渉再開に結びつきました。

 小泉前首相の北朝鮮訪問と平壌宣言(二〇〇二年)についても、問題を交渉によって解決するレールのうえのものでしたから「歓迎」を表明。いち早く拉致犯罪の全面的な真相解明、責任者の厳正な処罰、被害者への謝罪と補償、被害者家族の帰国などを求めました。


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