2006年10月15日(日)「しんぶん赤旗」
教育基本法改悪法案
審議入り狙う与党
テロ特措法延長案 委員会採決の構え
今週の国会
国会は今週、衆参両院の予算委員会での質疑が終わり、いよいよ重要法案をめぐる動向が焦点となります。
自民、公明両党は、教育基本法改悪法案、改憲手続き法案、インド洋への自衛隊派兵を一年延長するテロ特措法延長案、防衛庁を省に「昇格」させる防衛庁設置法「改正」案、道州制特区推進法案の五法案を最重要法案と位置づけ、今国会で成立をめざす方針を確認しています。
テロ特措法延長案は、十六日に衆院テロ・イラク特別委員会で審議が行われます。与党側は同日中にも採決し、早期成立をはかる構え。野党側は採決に反対しています。
十八日には野党党首が首相に質問する「党首討論」が開かれます。質問者は民主党の小沢一郎代表のみです。
安倍内閣が最重要法案に位置づける教育基本法改悪法案をめぐっては、与党側は十八日の党首討論後、衆院教育基本法特別委員会での早期の審議入りを狙っています。野党側は、新内閣発足で文部科学相が交代したことから、衆院文部科学委員会や参院文教科学委員会で新文科相の所信表明とそれに対する質疑を行うことを優先させるべきだと主張しています。
防衛庁の省「昇格」法案については、与党側は十九日にも衆院本会議で趣旨説明と質疑を行うよう求めています。野党側は反対し、引き続き協議することになります。