2006年10月16日(月)「しんぶん赤旗」
借り手に掛けた生命保険金受領
サラ金5社特定
“自殺率”2割は 三洋信販
大門議員調べ
サラ金が借り手を被保険者にして掛けている生命保険「消費者信用団体生命保険」(団信保険)のサラ金大手五社の各社別実績(二〇〇六年三月期)を、日本共産党の大門実紀史参院議員の調査で報じました(九日付)が、社名が伏せられた実績だったため同議員が独自調査し、十五日までにサラ金大手五社を特定しました。(表参照)
サラ金大手五社は、アコム、アイフル、武富士、プロミス、三洋信販。大門議員の調査によると、借り手の死亡により保険金を受け取ったうち、死因に占める自殺の割合が二割を超し、もっとも高かったのは三洋信販だったことがわかりました。死因が100%判明していたのはプロミス、死因判明が二割台と最も低かったのは武富士だったことも明らかになりました。
明治安田生命は、アコム、アイフルがそれぞれ死因判明率40・1%、32・2%という低さなのに、保険金を支払っています。また、AIG・スター生命も武富士に保険金を支払っています。これはサラ金と契約している各生保会社が死亡診断書提出の省略をサラ金に認めているためです。
大門議員は、「大手五社とも、わが党の追及や世論の批判をあび、生命保険契約を見直す方向に追い込まれていますが、生保会社自身の責任、サラ金会社との癒着関係も厳しく問われる必要があります」と話しています。
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