2006年10月18日(水)「しんぶん赤旗」
7割が正規雇用望む
テレ朝系番組 穀田議員が指摘
日本共産党の穀田恵二衆院議員は十六日、テレビ朝日系番組「たけしのTVタックル」に出演し、小泉政治によってもたらされた「格差社会」について各党議員らと討論しました。
ワーキングプアなどが議論になり、穀田氏は「このなかで、テレビ朝日の正社員が何人いるかと聞いてみれば、たぶん派遣や請負の人ばっかりですよ。夢をもって頑張っているけれど、そういう実態がある」と語りました。
自民党の舛添要一参院議員が「自ら好んで(派遣など)やっている人たちもいる」と述べたのに対し、穀田氏は「希望をとれば非正規雇用の人も含め、七割以上の人が正規雇用を望んでいる」と指摘しました。
教育格差について番組は、首都圏の私立中学の受験率が二〇〇〇年以降上昇し、東京都に至っては28%に達する一方、学校選択制を取り入れた東京都品川区では、今年入学生ゼロの公立中学が生まれたことを紹介。
教育評論家の尾木直樹氏は、「所得の高いところを見ると、私立中学の受験率も進学率も断トツに高い。所得の低いところは私立の中学や高校の進学率は低い」と、所得格差が教育格差に連動していることを示しました。
「塾を卒業すれば学校を卒業したとすればいい」などの極論がでると、穀田氏は「義務教育の小、中をそんな形でやったら何が起こるか。家庭教育だって、地域教育だって破壊してしまう」と批判しました。
また、学校選択制について、「事態がどうなっているかと言えば、なにか一つ起こるたびに(入学生の)人数が右往左往する。それで本当の学校教育ができるのか」と述べました。