2006年10月26日(木)「しんぶん赤旗」
待機児ゼロ 質拡充へ
小林議員質問に厚労副大臣
武見敬三厚労副大臣は二十五日の参院少子高齢社会調査会で、保育所整備について待機児ゼロ作戦を早急に進め、質的な面も拡充するとの態度を表明しました。日本共産党の小林みえこ議員の質問に答えたもの。
小泉内閣の待機児ゼロ作戦で保育所の定員を弾力化し、定員二百六万一千百四十八人に対し二百十一万四千三百九十五人と五万三千人以上も多く受け入れています。小林氏は、この結果、保育現場では子どもと職員に負担となり、保育サービスも不十分になったとして「もっと保育所整備を進め、保育サービスを充実させる必要がある」と指摘しました。
武見副大臣は「正当な指摘だ」と受けとめ、短期、長期の計画のなかで保育所整備にとりくむと答えました。
小林氏が、少子化対策推進専門委員会報告書(五月十六日)が打ち出している育児保険制度の導入検討について「少子化対策を口実にする新たな国民負担導入はやめるべきだ」と指摘したのに対し、武見副大臣は「現状では検討の項目に入っていない」と答えました。