2006年10月27日(金)「しんぶん赤旗」
松下プラズマ
請負を直接雇用へ
偽装発覚、期間従業員に
偽装請負が発覚した松下プラズマディスプレイ(大阪府茨木市)が請負労働者を十一月一日から期間従業員として直接雇用することが二十六日、明らかになりました。松下に請負労働者を供給し、偽装請負で三日に事業停止命令(二週間)を受けたクリスタル系のコラボレート(コラボ)が、請負労働者に説明しているものです。
コラボから直接説明を受けた労働者によると、コラボでの時給千二百円が十一月から三カ月契約で時給千二百五十円に、〇七年二月からは一年契約で時給は千三百円に、〇八年二月からは一年契約で時給千三百五十円になるといいます。
皆勤の場合、報奨金として最初の三カ月は一日当たり千円、〇七年二月からは千五百円、〇八年二月からは二千円支払うとしています(勤務は二勤二休の変形労働)。
ある労働者は、「直接雇用になり、時給もアップして前進した。一方、二年三カ月後のことは『わからない』といっているのが不安だ」と語っています。
松下プラズマでは、〇五年五月に偽装請負が発覚。松下は同年七月から派遣に切り替えていましたが、ことし五月にふたたび請負に戻しました。同時に、松下の社員をコラボへ出向させ、指揮・命令する脱法的手法をとっていました。ことし八月、大阪・茨木工場、兵庫・尼崎工場にいる請負労働者の二割、約三百六十人を直接雇用することを明らかにしていました。
松下電器本社広報部の話 その方向だが、詳しいことは控えさせていただく。