2006年10月28日(土)「しんぶん赤旗」
医師・看護師らぎっしり5300人
東京 増員求めて集会
深刻な社会問題となっている医師・看護師の増員を求める集会が二十七日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれました。全国から看護師や医師、患者ら五千三百人が参加し、会場は通路が通れないほどびっしり。日本医労連、全日本民医連など医療関係十団体が開きました。
主催者あいさつをした日本医労連の田中千恵子委員長は、増員を求める署名が百万人を超えたとのべ、「医師・看護師不足は国家の問題、政治の責任。医師・看護師を増やして安全・安心の医療は患者・国民の願いです」と訴えました。
参加者がリレートーク。「年間一割の看護師が辞めた。医師が辞めて産科が閉鎖された」(都立病院看護師)、「業務過剰で医師が退職し、さらに辞める悪循環になっている」(秋田県の医師)、「窓口負担が過大になっている。悪い流れを変えたい」(埼玉県の患者会)と訴えました。
落語家の林家木久蔵さんやオーストラリア看護連合の代表が連帯のあいさつ。集会後は白衣姿で風船やパラソルを手に「患者の安全を守れ」と銀座までパレードしました。宮城民医連の看護師(31)は「新人にマンツーマンで指導したいが、なかなかできない。患者さんも“忙しそうで看護師に声をかけづらい”と思っている。看護師が増えれば、安心してよい看護ができ、働き続けられる」と語ります。
パレードを見ていた女性(60)は「安心して産めないようでは困る。お年寄りも増える。運動を応援したいです」と話しました。