2006年11月3日(金)「しんぶん赤旗」
タウンミーティング 政府「やらせ」
野党、一致して追及
青森県八戸市で開かれた政府の「教育改革タウンミーティング」(九月二日)で内閣府が教育基本法改悪法案に賛成の立場で質問するよう参加者に依頼していたことが重大問題になっています。
二日、日本共産党、民主党、社民党、国民新党の野党四党の衆院教育基本法特別委員会理事・委員が会談し、「『やらせ質問』をしていたことは法案提出者の資格にかかわる重大問題だ」(日本共産党の石井郁子議員)として政府の責任を追及していく方針を確認しました。
この問題は、石井氏が一日の同委員会で「やらせ質問」を裏付ける文書を示し、内閣府も文書作成の事実を認めたものです。
塩崎恭久官房長官は二日午前の記者会見でこの問題について「事実関係について調査するよう指示した。まだ調査中なので、中身についてはコメントを差し控えさせていただく」と述べました。
また、下村博文官房副長官は同日の衆院議院運営委員会の理事会に出席し、ほかにも同様の事例がないか調査すると改めて約束しました。席上、日本共産党の穀田恵二議員は、政府と教育委員会との関係など重大な問題だと指摘し、内閣府として自ら調査して明らかにすべきものだと求めました。これに対し、下村副長官は「重く受け止め、対処する」と述べました。