2006年11月3日(金)「しんぶん赤旗」
万景峰号
入港禁止案を可決
参院国交委 小林議員質問 “関係国との協調を”
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参院国土交通委員会は二日、北朝鮮による七月のミサイル発射を受けて日本政府が実施した北朝鮮籍船「万景峰92号」の六カ月間の入港禁止措置について、特定船舶入港禁止法に基づく承認案を全会一致で可決しました。
採決に先立ち、日本共産党の小林みえこ議員は、六カ国協議が再開に向けて動き出したことに関連し、日本が北朝鮮に対して独自措置をとる際にも、関係国との協調をはかる重要性を強調しました。
冬柴鉄三国土交通相は、六カ国協議の再開について「歓迎すべき合意だ」と答弁。今回の入港禁止措置の目的について、「北朝鮮に、解決に向けた誠意ある対応を促すためだ」とあらためて説明しました。
小林氏は、北朝鮮の核実験問題を受けて日本政府が実施した北朝鮮の全船舶の入港禁止や輸入全面禁止などの追加措置に関連し、「日本の措置だから、関係国の理解がなくてもいいとの考えではなく、中国や韓国など関係各国と協調し、国際社会の一致した協力で外交的に解決を図る努力をつくすべきだ」と求めました。
冬柴国交相は、「関係国と協調し、対話をすすめていく」とのべました。