2006年11月10日(金)「しんぶん赤旗」
中間選挙敗北に責任
米大統領表明 「イラク問題に不満」
【ワシントン=山崎伸治】ブッシュ米大統領は八日午後、ホワイトハウスで記者会見し、共和党が十二年ぶりに下院で過半数割れに追い込まれた中間選挙の結果について、「言うまでもなくがっかりしており、共和党の指導者として責任の大半を負っている」と述べました。
「この選挙がわれわれのイラクでのたたかいにとって何を意味するかについて多くの推測があることは分かっている。多くの米国民が投票で、進展のないことに不満を表明したものと認識している」と述べ、イラク政策の行き詰まりが選挙結果に反映したことを認めました。
しかし「国民もワシントンの両党の指導者も(イラクでの)敗北を受け入れられないことは理解している」と指摘。「米国民が撤退を求めていることは分かるが、イラクを放置し、アルカイダの安息の地にしてもかまわないとは思っていない」とし、自治、自立、自衛のイラクの実現という目的に変わりはないと強調しました。