2006年11月24日(金)「しんぶん赤旗」
同一労働同一賃金を
参院調査会 非正規雇用で全参考人
吉川議員質問
参院経済・産業・雇用調査会は二十二日、「非正規雇用をめぐる現状と課題」について参考人質疑を行い、吉川春子議員は、参考人の城繁幸・株式会社ジョーズラボ代表取締役、橘木俊詔・京都大学教授、樋口美雄・慶応義塾大学教授から「最低賃金制度」等について、意見を聞きました。
吉川氏は、非正規労働者が増えているのは政府の労働法制の規制緩和に原因があるとのべるとともに、正規と非正規の現状を解決する対策の一つに最低賃金制の役割が重要だとし、欧米と比べて低いとされている最低賃金の引き上げ、全国一律の水準にすべきこと、また同一労働同一賃金を確立すべきではないかと問題提起。橘木氏は、「格差社会が問題になっているが、日本は欧米より水準が低い」と述べました。樋口氏は「いろんな比較方法があり、低いと断定できるわけではない」との認識を示しましたが、同一労働同一賃金については三人の参考人とも一致して導入すべきだと述べました。