2006年11月29日(水)「しんぶん赤旗」
「国際平和に逆行」
赤嶺議員批判 海外派兵 限定なし
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日本共産党の赤嶺政賢議員は二十八日の衆院安全保障委員会で、「防衛省」法案で本来任務に位置付ける自衛隊の海外活動に、イラクやインド洋への派兵まで含まれていることについて、国際平和に逆行するものだと批判しました。
法案は、本来任務に位置付ける活動として、PKO(国連平和維持活動)法などのほか、自衛隊をイラクに送りこむイラク特措法や、米軍のアフガニスタン戦争をインド洋で支援するテロ特措法を挙げています。いずれも憲法違反の海外派兵そのものです。
赤嶺氏は、本来任務とする海外派兵について、「何か限定はあるのか」とただしました。
久間章生防衛庁長官は「新しい法律をつくれば(新たに本来任務として)それは入る可能性はある」と述べ、今後追加する海外任務について、その内容を限定する考えは示しませんでした。
アナン国連事務総長は、任期中に最も悔いていることとして、「イラク戦争を止められなかったことだ」と述べています。赤嶺氏は、アナン氏の発言も紹介しながら、米軍の無法な戦争と軍事支配によって、イラクとアフガニスタンで泥沼化がすすんでいることを挙げ、自衛隊が支援する米軍の活動の実態は「国際社会を大混乱に陥れている」と強調。こうした米国の戦争に従う活動まで本来任務にしようとしていることは許されないと述べました。