2006年12月8日(金)「しんぶん赤旗」
海外米軍支援 増大も
「防衛省」法案 防衛長官認める
緒方氏質問
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日本共産党の緒方靖夫議員は七日の参院外交防衛委員会で、「防衛省」法案は海外での米軍による戦争への支援を自衛隊の本来任務(主要任務)としていることを指摘し、危険性を告発しました。
法案は、周辺事態法とテロ特措法、イラク特措法に基づく米軍支援を、自衛隊の任務と位置付ける内容になっています。緒方氏は、これらの海外派兵法以外に、今後米軍支援法をつくれば、それを任務とするのかとただしました。久間長官は「国会でやれとされれば、法律に基づきやっていく」と可能性を認めました。
緒方氏は、国連安保理決議を掲げて多国籍軍が武力行使を行う場合を挙げ、その決議についての解釈が各国で分かれた場合であっても、任務として自衛隊は参加できるのかと追及。久間長官は「法律をつくるときに、参加が適切か国会で議論されることだ」と述べ、否定しませんでした。
さらに緒方氏は、法案で任務と位置付けようとしているイラク派兵について、米軍によるイラク支配の実態が泥沼に陥っていることを告発。
久間長官は、イラク人から聞いた話だとして、「テロリストを追いかけるときに、イギリス(兵)はドアをノックして調べる。アメリカ(兵)は、ドアをバンと開け、銃を突きつけて調べる」と、批判的に述べました。しかし、それに協力する自衛隊派兵については「イラクに称賛されている」と当然視しました。
緒方氏は、自衛隊が参加した多国籍軍の活動について、日本として独自に検証すべきだと主張しました。