2006年12月10日(日)「しんぶん赤旗」
法人税0でも献金再開
三菱UFJが年内にも3000万円
三菱東京UFJ銀行が企業献金を年内に再開する方向で最終調整に入ったことが九日までに分かりました。再開すれば公的資金を受けて「自粛」をしてきた一九九八年以来の九年ぶりのことになります。献金額は三千万円程度の見込みです。みずほ銀行も追随するとみられています。
三菱東京UFJ銀行は、六月に公的資金を完済したことを受け、日本経団連から献金再開を要請されてきました。同行の畔柳信雄(くろやなぎ・のぶお)頭取は、全国銀行協会の会長であり、三木繁光会長は、経団連の副会長を務めています。関係者によると「同行首脳は、経団連の要請を前向きに検討してきた。トップの判断で献金再開ということになるだろう」といいます。
同行は、九月中間決算で過去最高益をあげています。ところが、会計上の処理によって二〇〇二年三月期決算から法人税は一円も払っていません。しかも利益があがっても今後数年間は払わない見込みです。