2006年12月13日(水)「しんぶん赤旗」
イラク支配泥沼化
米軍が絶賛 空自の活動
戦闘支援、本来任務化の危険
緒方議員批判
日本共産党の緒方靖夫議員は十二日の参院外交防衛委員会で、「防衛省」法案で自衛隊の本来任務(主要任務)にされようとしている活動に、イラクでの米軍の戦闘任務への支援まで含まれている危険性を告発しました。
久間章生防衛庁長官がイラク戦争について「あまり支持する気持ちはない」(八日)と述べていることについて、緒方氏は「そう考えるのなら、(派兵は)見直しすべきだ」と求めました。
久間長官は「(イラク戦争は)もうちょっと慎重にすべきだった」と述べながらも、自衛隊派兵については「差し支えない」と当然視しました。
緒方氏は、米中央空軍のノース司令官が、空自も含む多国籍軍の輸送活動について「すばやく戦闘に向かわせ、戦闘任務の用意を整えさせる」(七月)ものだと絶賛していることを示し、泥沼に陥っている米軍のイラク軍事支配を空自が支える役割を果たしていることを批判しました。
また久間長官は、同じく本来任務にしようとしているインド洋での海上自衛隊の米軍支援活動の根拠法=テロ特措法について「アメリカが戦争を仕掛けるのに後方支援している」「危なっかしい」(七日の同委員会)と答弁していると指摘。長官でさえ、そう述べざるをえない活動まで本来任務にすることは「非常に重大だ」と批判しました。