2006年12月22日(金)「しんぶん赤旗」
本間氏入居 経過調べよ
吉井氏質問 首相の任命責任重い
政府税調会長を辞任した本間正明大阪大学教授の公務員宿舎入居問題について、日本共産党の吉井英勝議員は二十一日の衆院内閣委員会で、経過を調査して報告するよう政府に求めました。
本間氏は経済財政諮問会議議員として九月の同会議に、公務員宿舎について「売却をすすめ、官がリストラに取り組んでいる姿勢を明確にする必要」があるとする文書を提出していました。その一方で阪大が財務省から無償貸与を受けた都心の公務員宿舎に、知人女性と安い家賃で入居していました。
吉井氏が、ほかの閣僚は「常識的ではない」と批判しているのに、これを常識的と考えるのかとただしたのに対して、塩崎恭久官房長官は「適正な入居であった」と答えました。
また吉井氏は「一般の公務員には官舎から出ていけ、売却せよと言いながら、自分は入居していた。とても国民から信頼を得られるものではない」と指摘。「『一身上の都合』で税調会長を辞任してすむ問題ではないし、首相の任命責任は重い」として「本間氏の公務員宿舎入居の経緯、政府税調会長任命の経緯などを調査して国会に報告せよ」と求めました。
塩崎官房長官は「指摘は重要な問題だ。財務省に確認して法律に従って貸与したと聞いている」と答えました。