2007年1月6日(土)「しんぶん赤旗」
イラク政策
増派でなく撤兵を
米反戦団体 議会開会にあわせ行動
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【ワシントン=鎌塚由美】イラク反戦諸団体は四日、同日開会した新しい米連邦議会に対し、戦争を後押しするのではなく、戦争資金を承認せず米軍をイラクから即時撤退させよと訴えました。また、ウソで対イラク侵略戦争を始めたブッシュ大統領の弾劾を求めました。
ブッシュ大統領がイラクへの大規模な増派を検討していると伝えられるなか、参加者は「戦闘の拡大ではなく、ブッシュ政権のウソを調査し、兵士を今すぐ帰せ」と唱和しました。
イラク戦争で息子を亡くして以来、反戦活動を続けてきた「戦死者平和遺族会」のシンディ・シーハンさんは、国民は新しい議会に医療保険や大学学費の改革を期待しているが、「イラク戦争で毎時間一千万ドルもの戦費を費やしている限り、それは実現しない」と訴えました。さらに、新議会に「憲法上の責任を果たし、戦争資金を承認せず、兵士を今すぐ帰し、ブッシュ大統領を辞めさせよ」と要求しました。
集会参加者のなかには、現役兵士の姿も見られました。海兵隊の軍曹だという、バーモント州のリアム・マッデンさん(22)は「私の仲間たちはみな、イラクからの撤退を望んでいる」と語りました。