2007年1月7日(日)「しんぶん赤旗」

北朝鮮は前向き対応を

6カ国協議で米韓外相


 【ワシントン=山崎伸治】ライス米国務長官は五日、ワシントンの国務省で韓国の宋旻淳外交通商相と会談しました。終了後の記者会見で両氏は、北朝鮮核問題をめぐる六カ国協議の継続の重要性を強調しました。

 ライス氏は、「六カ国協議で出された諸提案に北朝鮮が好意的に対応することが重要だ。北朝鮮が二〇〇五年九月十九日(第四回協議共同声明)に約束した責務に従うことが重要だ」と強調。当事者間で協議の再開に向けた議論が続いていると述べました。

 宋氏は「われわれは前回の六カ国協議が次回協議の基礎を築いたと評価しており、次回は前進を期待している」と述べ、「北朝鮮が前回協議での提案に積極的で現実的な対応をする番だ。われわれには前向きで協力的な措置をとる用意がある」と表明しました。

 北朝鮮が二回目の核実験を準備しているとの報道について宋氏は、「実験が差し迫っているという兆候はない」と言明。ライス氏は「北朝鮮はそうした実験がいっそうの孤立化を深めることを理解しなければならない」と述べました。

 六カ国協議について米国務省のマコーマック報道官は同日の定例会見で、「準備が整えば、早ければ今月中にも再開は可能だ」との見通しを示しました。


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