2007年1月8日(月)「しんぶん赤旗」
“憲法世代として奮闘”
テレビ朝日系で穀田国対委員長
「政治に生かす」
日本共産党の穀田恵二国対委員長は、七日放送のテレビ朝日系「サンデープロジェクト」に出演しました。一九四七年から四九年に生まれた、いわゆる「団塊世代」が「ニッポンを斬る」とのコーナーで自民、民主両党の政治家や作家など、この世代の論客と討論しました。
司会の田原総一朗氏に、青春時代に「なんで共産党を選んだのか」と聞かれた穀田氏は、「純粋だったし、やっぱり戦争はあかんと思ったからです」と答えました。
コメンテーターの一人が「共産党は批判は上手だが、どういう社会を作っていくかイメージがつくれていない」と述べたのに対し、穀田氏は「そんなことはない」と発言。「ちょうど私の生まれた年が憲法が施行された年。自分で憲法世代といっているが、憲法を真に生かすような政治をつくりたいというのが私どもの柱だ」と強調しました。
番組では「団塊世代には今後、黄金の十年がくる」という堺屋太一氏の説も紹介されましたが、穀田氏は「実際には国民年金をもらっている人は五、六万円だし、世論調査でみると、働きたいだけではなく、働かざるをえない人が結構いる」と厳しい実態を指摘。「僕らの世代がよかったか、よくないかなんていうのは、あまり懐古主義的にいっても意味はない。いまどうやって生きていくのか。(それが)日本社会にとってどうなのか、と考えてほしい」と語りました。
フォークシンガーの山本コウタローさんは「次の世代に何を残していけるか、考えていかないと」と話しました。
これに対し、自民党の舛添要一参院政審会長は「憲法改正も考えている」などと発言。穀田氏は「私は戦後生まれとして、戦後世代というものを引き継いで、(新たな)戦前という事態をつくらないように頑張っていきたい」と決意を述べました。