2007年1月11日(木)「しんぶん赤旗」
6千人が海外出動
在日米軍 06年
日本に駐留する米空軍部隊(第五空軍)からイラクやアフガニスタンなど世界各地に派遣された兵士が、二〇〇六年の一年間で約六千人にのぼっていることが分かりました。第五空軍の兵力数は「一万三千人以上」(ライト同軍司令官)とされており、六千人はそのおよそ半分にあたります。“海外殴り込み”部隊として地球規模で展開する在日米軍の性格を端的に示すものです。
米空軍三沢基地(青森県)のホームページで明らかになりました。
同ホームページは、第五空軍のリーハイザー副司令官の「空軍力はアジア太平洋地域を超える」と題する寄稿文を掲載。その中で、同副司令官は「第五空軍からおよそ六千人の兵士が二〇〇六年に地球上のいたる所に派遣された」と紹介しています。
内訳については「その多くがアフリカやラテンアメリカのような場所での演習や作戦に従事した」とする一方、「(六千人の)三分の一以上にあたる二千二百二十人が特に『イラクの自由作戦』と『不朽の自由作戦』を支援するため派遣された」と指摘。具体的な派遣先としてインド、イラク、コロンビア、アフガニスタンなどを挙げ、第五空軍の兵士は「地球規模の作戦を支えている」と強調しています。
三沢基地からは今月、F16戦闘機部隊(第一四戦闘飛行中隊)がイラクでの軍事作戦を支援するため派遣されます。米軍準機関紙「星条旗」七日付によると、五月には同部隊との交代で、もう一つのF16戦闘機部隊(第一三戦闘飛行中隊)もイラクに派遣されることになっています。