2007年1月15日(月)「しんぶん赤旗」
核実験自制求める
対北朝鮮 ASEAN議長声明
拉致問題で懸念表明
【セブ=豊田栄光】東南アジア諸国連合(ASEAN)は十四日、前日当地で開かれた首脳会議の議長声明を発表し、北朝鮮に対してさらなる核実験の自制を求めました。
同声明は「ASEAN首脳は、朝鮮半島の非核化は国際的な優先事項であることを再確認」し、「北朝鮮がさらなる核実験の実施を思いとどまるよう促した」と言及、核不拡散条約(NPT)への復帰を求めました。
朝鮮半島問題の解決のために、「六カ国協議と他の外交努力を完全に支援する」としています。
また、日本人拉致問題について、「北朝鮮は人道問題での国際社会の懸念に効果的に対処しなければならない」と強調。間接的な表現ながら、ASEAN首脳会議として初めて拉致問題での立場を表明しました。