2007年1月16日(火)「しんぶん赤旗」
政治的解決を主張
イラク問題でヨルダン国王
【カイロ=松本眞志】ヨルダンのアブドラ国王は十四日、首都アンマンでのライス米国務長官との会談で、イラクの全勢力が参加した政治的解決によってのみ暴力を終わらせることができると発言しました。
カタールテレビ・アルジャジーラ同日付(電子版)によると、アブドラ国王は「イラクの全会派の参加を保障しないどのような政治プロセスも失敗に帰し、さらなる暴力へと導く」と述べ、イスラム教スンニ派勢力の政治参加を主張。シーア派の伸張への懸念を示しました。
同国王は、パレスチナ和平交渉再開への米国の役割についても強調し、「自由と独立、安全保障を求めるパレスチナ人の希望を満たすパレスチナ国家の実現」のために米国が積極的に行動するよう求めました。