日本共産党の市田忠義書記局長は二十八日の記者会見で、マンションの耐震強度偽装問題で、自民党の武部勤幹事長が「悪者さがしに終始すると、マンション業界はバタバタとつぶれる」とのべたことについて、「なにが一番の真の原因で、どこを改めれば、二度とこういうことが起こらないのか、原因を究明するのが政治の責任だ。武部氏の発言は『悪者さがし』という言い方で、問題をあいまいにしようとしている」と批判しました。
市田氏は、「原因の究明と再発防止こそが、多くの国民の不安感を解消することになる。武部氏の発言はひどい。BSE(牛海綿状脳症)問題の際に農水相として『まだまだ出るから驚かないでください』と放言した人にふさわしい」とのべました。
また、市田氏は、民主党などが武部氏の発言を批判していることについて、「建築確認を安易に民間にゆだねる規制緩和に、日本共産党以外の党は全部賛成した。その結果が、ずさんな審査になっている」と指摘。「批判をするなら、こういう規制緩和に賛成した自分たちの党の責任についても、分析、総括する必要がある」と指摘しました。